当協会はスポーツマークの必要条件である「S:スピード/Q:クオリティ/P:プライス」を念頭に、お客様の要求と期待を超える製品づくりを目指し、品質管理や品質改善を促進し、スポーツマーク業界の進歩発展を図ることを目的に、2018年8月に設立いたしました。
当協会設立の動機は、40年以上前にスポーツマークと関わった私の経験からです。21歳のときスポーツ店に就職し、店舗販売と外商を担当。学校の体育クラブ顧問の先生に「何かありませんか?」と御用聞きをしていました。入社当初はお客様からの信用はなく、仕事への自信もなく、辞めることばかりを考えていました。そんなとき、中学校のバレー部顧問の先生から試合用ユニホームの依頼を受けました。初めての仕事で不安でしたが、必死に取り組み、無事に納品できました。その仕事に満足された先生から他の顧問の先生をご紹介いただき、仕事は軌道にのりました。
当時、スポーツ店販売員の立場として、マーク屋の3つの問題点に気づきました。
①納期の不確定:マークがいつできるのか、何回も確認する必要があり、試合に間に合うか不安になる。
②価格の不明瞭:仕入価格が完成までわからず、お客様に価格が提示できない。
③加工の不勉強:マーク屋が加工方法を理解しておらず、説明できない。
数年後、もっと良いものをつくり、スポーツ店とお客様に喜んでもらいたいという思いから、マーク加工業「有限会社BESTPLAY」を設立しました。
40年以上も前のことです。しかし、状況は変わったでしょうか。業界への危機感をもって、“作り手・販売員・お客様みんなが満足する。三方が喜ぶ”をテーマに一般社団法人全国スポーツマーク品質管理協会を立ち上げました。当協会にご理解とご支援を賜り、会員としてご参画いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。
一般社団法人 全国スポーツマーク品質管理協会
代表理事 粟野 肇